Resonate with Fetusは、胎児と妊娠に関する体験型コンテンツであり、妊娠と出産に対する前向きな理解を促すことを目的としている。
本作は、胎児VRシステムと触覚コミュニケーションシステムによって構成されている。
胎児VRシステムでは、胎児の状態をアーティスティックな映像と音によって表現する。 利用者は伸縮性のある布に包まれ、子宮内を想像したVRコンテンツを体験する。 また、体験中の状態に応じて音が変化するようオーディオミドルウェアを用いることで、胎児が子宮内で動くことのできる限られた範囲を表現している。
触覚コミュニケーションシステムでは、母親が腹部をなでることや、胎児が蹴り返すことなど、母親と胎児の相互作用を振動によって再現する。 妊娠経験のある女性が参加した胎動に関する実験では、装置による触覚が妊娠後期の6〜7か月頃の胎動に「似ている」と、参加者全員が回答した。 さらに、胎児VRシステム内のインタラクティブな音に応じて振動子も反応するようにし、子宮内の状態に対応した振動を利用者に提示することも目指している。 音と触覚の双方にこのようなインタラクティブな変化を導入することで、胎児および妊婦の状態を、より没入感をもって体験できるようになる。 私たちは、本作が将来的に医療教育や母性教育の教材として活用され、妊娠や出産を経験する人々とその家族との相互理解を深める機会となることを期待している。 また、本作が妊娠と出産に対して前向きな印象を与え、妊婦とその胎児に寛容な社会の実現に寄与することを願っている。
